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精密・繊細な手術を実現する支援ロボット導入
[新導入]東北大に続いて宮城で2施設目
人間のテでは不可能だった手術を可能にする
高性能手術支援ロボット「ダ ヴィンチ」
仙塩利府病院ではこのたび、泌尿器科の新しい手術支援体制として、低侵襲性(=身体への負担が少ない)手術支援ロボット「ダ ヴィンチ」を導入し、平成25年6月より運用を開始しています。
「ダ ヴィンチ」は患者様の負担が少ない内視鏡下(腹腔鏡下)手術をさらに正確に、早く、安全に行うための支援ロボットです。特長は「三次元画像」と「正確な手術」。これまで人間の手では不可能とされていた角度からの手術も可能となり、さらに根治率の高い手術をご提供できるようになりました。
「ダ ヴィンチ」は東北大学病院に続き県内で2施設目の導入。当病院では泌尿器科における前立腺がん摘出手術に活用しております。
この先進的手術法を仙塩・利府地域に導入できましたことは、地域医療を担う病院として非常に大きな一歩であると考えます。
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「ダ ヴィンチ」導入のメリット
より小さい傷口での手術が可能
元来傷が小さくて済む内視鏡手術。「ダ ヴィンチ」はその精度を高めるための支援ロボットです。人間の手による手術よりも小さな傷での手術が可能です。
身体への負担が小さく回復も早い。
「ダ ヴィンチ」による手術は、腹腔鏡下手術と同様、鉗子を挿入する小さな穴を4~5ヵ所確保して行われます。開腹せずに済むため非常に回復が早く、傷口も小さく目立ちません。
より安全で正確
従来の腹腔鏡下手術では、二次元の画像によって患部を判断していました。ですが「ダ ヴィンチ」では三次元立体画像を駆使して患部を確認。奥行きを読み取りながらロボット鉗子を行うことができるようになり、より精度の高い手術が可能となりました。
人の手では不可能な手術も実施可能
人間の手ではどうしてもアプローチできない角度や患部があります。「ダ ヴィンチ」による手術は器械の手で行うため、多彩な角度から正確なアプローチが可能。より幅の広い手術が実現でき、より多くの患者様の根治につながる手術が可能となりました。
「ダ ヴィンチ」のしくみ
「ダ ヴィンチ」は自分で動く自動手術ロボットではありません。執刀を行うのは熟達した専門の医師。その医師が「ダ ヴィンチ」を操作し手術を行います。
「ダ ヴィンチ」での手術は医師の操作によって正確に動く4本のアームによって行われます。
医師はこのアームに接続されている内視鏡から送られる三次元映像(立体映像)を元に手術を行います。立体映像で奥行きを把握することができるので、従来の腹腔鏡下手術よりも正確で安全な手術が可能です。
「ダ ヴィンチ」による手術は必ず複数の専門スタッフによって行われるチーム手術です。当院では麻酔科医、臨床工学士、看護師がチームを組み手術に臨んでおります。
「ダ ヴィンチ」を活用した手術
仙塩利府病院では当面の間、泌尿器科の手術に対して「ダ ヴィンチ」を活用して参ります。
実施できる「ダ ヴィンチ」活用手術
- 前立腺がん摘出手術(2012年より保険適用)
- 膀胱がん摘出手術
- 腎臓がん摘出手術(腎部分切除術)
仙塩利府病院では、患者様の病状を適性に判断し、どのような手術法(ダヴィンチ・開腹手術等)が良いかを検討・ご提案して参ります。「ダ ヴィンチ」による手術を希望される場合は、泌尿器科主治医にご相談ください。