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耳管開放症とは
耳管は中耳と上咽頭をつなぐ管のこと。中耳の圧力を調節する働きがあります。正常だと、あくびや唾を飲み込む動作を行うと耳管は開放し、自然に閉じます。この耳管が何らかの理由で閉じにくくなっている状態を「耳管開放症」と呼びます。
「耳管開放症」になると、自分の声が響いて大きく聞こえる「自声強聴」や、耳がふさがっているように感じる耳詰まり「耳閉感」、自分の呼吸の音が響いて聞こえる「呼吸音聴取」などが起こります。
当科では患者さんに対し、こまやかな問診を行うことにしています。その上で生活指導や保存的療法を検討します。また、重篤な症例に対しては「耳管ピン挿入術」を行い、他の治療で治らなかった難治例に対しても70〜80%の有効率を得ています。
皆さんにとって、どのような治療方法が最適なのか。話し会いを重ねながら、最善の方法を探していきます。
耳管開放症への対応
『話題の医学〜耳管開放症に対する対応〜』
企画・著作:日本医師会 制作:協和企画
[手術]耳管ピン挿入術
小林俊光医師が東北大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室在籍中に開発した耳管開放症改善手術です。常に耳管開放症状に悩まされる重篤な患者さんを対象に実施しています。
耳管開放症関連論文
PDF耳管疾患と新しい外科的治療法(PDFファイル:537KB)