ホーム < 診療科・部門のご紹介 < 耳鼻咽喉科 < 耳科手術センター < 伝音難聴
伝音難聴とは
音は外耳道を通り、鼓膜を振動させます。この振動は3つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)から内耳へと伝えられていきます。この3つの耳小骨と鼓膜を含む「中耳」に何らかの疾患が起こり、耳の聞こえが悪くなっている状態を「伝音難聴」といいます。
近年は多くの場合、手術で改善できるようになっています。
特徴的な伝音難聴
耳硬化症と中耳奇形
どちらも耳小骨の異常により難聴となる疾患です。
耳硬化症は中年層に多く見られる疾患で、アブミ骨周辺にできた病巣が硬化し伝音難聴(音が伝わらないための難聴)や耳鳴を発症します。手術を行うことで劇的改善が見込める疾患です。
中耳奇形は生まれつきの異常であり、耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)が固まって動きにくい状態や離断した状態になり、伝音難聴が起こります。こちらも手術により劇的に回復する疾患です。
真珠腫(真珠腫性中耳炎)
真珠腫による耳小骨破壊により難聴となります。
慢性中耳炎
鼓膜に穿孔があります。鼓膜を作ることで難聴がよくなります。
昔に耳の手術を受けた方における難聴
新しい手術方法により耳漏を止め、聴力もよくできることがあります。